高血圧の原因について詳しく!

高血圧の原因について詳しく!

高脂血症でドロドロ血

高脂血症とは総コレステロール値が220を超えていることを言い、特に40代では3人に1人が発症するといわれています。
40代といえばちょうど働き盛りですので、その約40%が高脂血症であるという結果は驚くべきものであります。
これを放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心臓病に繋がります。
そして、高脂血症は血液がドロドロになってしまう、いわゆる「ドロドロ血液」の原因ともいえます。

これは、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎることが主な原因です。
コレステロールや中性脂肪は脂肪の一種であり、必要以上を摂取することは決して体に良いことであるとはいえません。
もちろん、適度な量のコレステロールや中性脂肪は、万が一のために必要なエネルギーになります。
まったくないから良い!というわけでもありません。
では、血液がドロドロになるとどうなるのでしょう。

血液がドロドロになると粘性が増しますので、血液は固まりやすくなります。
すると、それは血管の壁に付着し血栓となり、動脈硬化や脳梗塞を引き起こすことになります。
しかし、高脂血症の恐ろしい点は、自覚症状がないということです。
高脂血症にならないためにも、日頃から適度な運動を心がけ、規則正しい食生活を送るなどの予防策をとることが大切であるといえます。

糖尿病でドロドロ血

日本において、成人の5~6人に1人は、糖尿病の患者かその予備軍であるといわれています。
糖尿病はその名前から、「糖分をたくさん摂っている人がなるんでしょう?」とか、「わたしはそんなに甘い物を食べないから大丈夫」といったイメージを持っている方は多いと思います。
ここでいう糖分とは甘い物ばかりではありません。
主食であるご飯やパンなどの炭水化物が体内で分解され、それによって作られる物の事も言います。

つまり、甘い食べ物以外から摂った糖分が多量に摂取されることでも、糖尿病は引き起こされるのです。
また糖尿病と聞くと、「尿に糖が出るんでしょ?」と思いがちですが、その状態はすでに深刻な状態になっている可能性があるといえます。
尿に糖分が出なくとも、血糖値が常に高い状態であったり、食後に血糖値が急上昇したりするのが、健康診断などで言われる「高血糖」です。

これが進行すると、いわゆる「ドロドロ血液」という状態になりますので、放置せずにしっかり治療するようにしましょう。
最近では「隠れ糖尿病」というものも存在するそうなので、日頃から適度な運動を心がけ、規則正しい食生活を送るなどの予防策をとることが大切であるといえます。

腎臓の障害

多くの高血圧の原因といわれているものに、腎臓の障害があります。
腎臓と言うのは体内の老廃物をろ過したり、余分な水分を吸収したりしています。
普通、体内で生じた老廃物というのは、血液によって腎臓に運ばれます。

そこでろ過されてから尿として対外へ排出されますが、このろ過機能が低下することが問題なのです。
肝臓のろ過機能というのは、網目のような構造を持った糸球体という部分への圧力によって行われています。
腎臓病などによってろ過機能が低下すると、何とか圧力をかけてろ過しようとします。
そのため、血圧が高くなるといわれています。

また、腎臓病にかかっていなくても、高血圧による動脈硬化で血管が詰まってしまうことによっても、ろ過機能は低下してしまいます。
腎臓病の治療をせずに放置した場合などには、慢性腎不全になってしまいます。
これは腎臓の全機能が回復できないところまできているということになり、残念ながら元の状態には戻りません。
腎臓機能を一度低下させてしまうと、元の状態に戻すのにはお金も時間もかかります。
しっかりと治療し回復させることで、高血圧を予防することができるといえます。

活性酸素(フリーラジカル)

高血圧の主な原因の一つに、活性酸素というものがあります。
これはフリーラジカルとも呼ばれ、意味としては「自分で過激な分子」ということになります。
活性酸素とは、わたしたちが体内に取り入れた酸素の一部が、化学変化によって強力な酸化作用を持った物のことをいいます。
その強力な酸化作用によって、体内に入ってきた病原菌を追い払ってくれます。

そこまでは良いのですが、通常の細胞にまで傷をつけてしまうという困った側面も持っています。
また、活性酸素は細胞を破壊することで老化を促進させているとも言われています。
最初にも言いましたが、活性酸素は呼吸で体内に入ってきます。
そのため、日常生活の中で体内にある活性酸素を完全になくすことはできません。

しかし、野菜などの抗酸化食品を摂取したり、ストレスを解消することで、活性酸素の増加を食い止めることは出来ます。
つまり、活性酸素の増加を食い止めることによって、高血圧だけでなく老化も防止できるという効果もあります。
活性酸素を減らす食材にはβカロチン、ビタミンC・E、リコピン、カプサイシンを含む物が有効であると言われています。

肥満やストレス

昨今、メタボリックシンドロームという言葉の定着によって、肥満が危険であるということが認知されるようになってきました。
もちろん国が肥満に対して明確な基準を定めるからには、それ相応の理由があるわけです。
成人になってから肥満したという人は、成人してからも標準体重でいる人に比べて、高血圧になる確率が5倍にもなると言われています。
肥満の主な原因としては、不規則な食生活や運動不足など自分自身の過失による物もあれば、遺伝や加齢、性ホルモンの関係などがあげられます。
では何故、肥満になると高血圧が引き起こされるのでしょうか。

一つには、循環血液が増えることによって心臓から血液を送り出す際に、大きな圧力が必要となるということです。
人間の心臓はポンプの役割を果たしていますから、めぐらせる血液の量が増えるということは、一度に多量の血液をめぐらせる必要が出てくると言うことになります。
二つ目は、交感神経機能が高まり、血管が収縮することによって血圧が上がるということです。

三つ目には、インスリンに対して抵抗性が高まることで、糖代謝が正常に行われなくなり、血圧が上昇するこがあげられます。
肥満はそれを解消するだけで、高血圧の改善に繋がります。
肥満を解消し高血圧を改善するためにも、適度な運動や規則正しい食生活を心がける必要があるといえます。

塩分

高血圧の原因として最も知られているのは、塩分の過剰摂取ではないでしょうか。
人間は太古に岩塩を発見して以来、塩と食に密接な関係を見出してきました。
ですが、塩分に含まれるナトリウムは、現在の食生活では不足することはありません。
同じ哺乳類であるはずの動物たちには、塩分の取りすぎによる高血圧は存在ません。

理由は単純で、文字通り塩を食べないからです。
草は塩分の多い土地では育つことが出来ませんので、必然的にそれを食べる草食動物や、さらに草食動物を食べる肉食動物も、一日の塩の摂取量は人間の50分の1程度と言われています。
では、何故人間は塩分を取ることで高血圧になってしまうのでしょうか。
これは主に腎臓のナトリウム排泄機能と関係しており、体に蓄積できる以上のナトリウムを蓄積してしまうことが原因と言われています。

実は、人間にも塩分を取っても高血圧にならない「食塩非感受性」と呼ばれる人たちがいます。
遺伝、年齢、性、肥満度、腎臓病の有無、糖尿病の合併症、ストレスなど、様々な原因がありますが、残念ながらまだ、自分がどちらのタイプかを判別する方法は報告されていません。
しかし、「食塩非感受性」であっても、一生その性質が変化しないとは言い切れないそうなので、誰でも塩分はほどほどに摂取するようにするのが得策と言えます。

カリウム不足

カリウムとは、マグネシウムなどと同様に体に必要なミネラルの一つです。
カリウムは、ナトリウムと水分を引きつることによって、細胞の浸透圧を維持しています。
浸透圧とは、細胞内の水分量や塩分量を調節すると言うことです。
つまり、体内に溜まった塩分を排出したりする役割を担っているといえます。

また、ナトリウムによる血圧の上昇を抑え、血圧を下げる効果があるといわれています。
では、カリウムが不足するとどういった症状が現れるのでしょうか。
まずカリウムが不足した際の自覚症状としては、筋肉の疲れや筋力低下によるまひ、関節炎などがあげられます。
体内の異常としては、腸の活動が悪くなることによって便秘や食欲不振に陥ったり、糖尿病や心不全などもおこりやすくなるといわれています。

こういったことを聞くと、すぐにでもカリウムを摂取しなきゃ!と思って大量にカリウムを摂取してしまいがちですが、カリウムを大量に摂取すると今度は高カリウム血症になる場合があります。
カリウムだけを摂取するのではなく、バランスの良い食事を心がけ、自分でカリウムが足りているか不安な場合は病院で検査をしてみると良いでしょう。

ストレス

血圧の数値と生活習慣には密接なつながりがありますが、ストレスを溜め込むような暮らしをしていると血圧が上昇してしまいます。
ここではストレスが血圧にどう影響するのか、上手な解消法は何か、反対に誤りのあるストレス解消法は何かを解説しますので、血圧を下げる対策に役立ててください。

ストレスが血圧を高める理由

身体的ストレスや精神的ストレスが溜まると、交感神経が昂ります。
そして、ストレスによりアドレナリンが出て、心拍数が高まり血管が収縮した状態になるのです。
簡単な説明ではありますが、こういった仕組みで血圧が高くなります。

効果的なストレス解消法

買い物、食事、睡眠、入浴、旅行、マッサージ、泣く、歌う、適度な運動をする、ティータイムを過ごす、音楽を聴く、本を読む、趣味に没頭するなど、さまざまなストレス解消法があります。
気持ちが落ち着いたり、すっきりすれば、ストレス発散が上手くいっているといえるでしょう。
ストレスが解消されれば副交感神経が活性化し、血管拡張作用がもたらされるため、血圧が低下します。
人疲れしていてストレスが溜まっている人は、自分一人でマイペースにおこなえるストレス解消法がおすすめです。

誤りのあるストレス解消法

ストレス解消法に効果的だからといって、したくもないことをしたとしてもストレスは発散できませんし、血圧も下がりません。
むしろ嫌々ストレスをなくするためにしていることが原因となって、さらなるストレスを招いてしまう可能性もあります。
また、ストレス解消のために何かをする場合には、ほどほどにしておいたほうがよいでしょう。
たとえば食事でストレスを発散する場合、暴飲暴食だとストレスはなくなるかもしれませんが、逆に血圧が上がってしまったり、別の病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
ショッピングもお金を使い過ぎてしまうと、あとあとの支払いが大変になってそれがストレスにつながったりしますので、節度を持って楽しむことが大切です。

季節による注意点:夏

年間を通じて、血圧で警戒すべき季節は冬だけと思っている人もいるのではないでしょうか。
しかしながら、そう認識している人は考えを改めたほうが良いかもしれません。
実は夏場も血圧が上がりやすい季節として、注意しなければいけない時期なのです。
どうして血圧が上昇しやすいのか、対策はあるのか、早速みていくことにしましょう。

血圧が上がるシチュエーション

夏は熱中症や脱水症状の対策として、水分のほか塩分も補給することが推奨されています。
しかしながら、血圧が高く塩分量が制限されている人の場合、摂り過ぎてしまうと血圧が上昇してしまうのです。
また、高血圧の患者の場合、体内の水分が足りなくなると血液の濃度が増し、血管の詰まりを招きやすくなってしまうことから、脳卒中や心筋梗塞のリスクが増大してしまいます。

そのほか、冬で警戒が必要な寒暖の差による血圧上昇も、夏場には起こります。
たとえばエアコンがきいたところから暑い場所へ移動する、またその逆で血圧の上昇を招いてしまうのです。
また、サウナに入ったあとの水風呂も、急激な血圧上昇の原因になってしまいます。
それから、夏はビールが美味しい季節ですが、過度な飲酒は血圧を上げる原因になりますし、脂っこい、塩分量が多いものも同様に血圧を高めてしまうでしょう。

夏場に血圧を下げるための生活習慣

熱中症や脱水症状の対策として、水分や塩分を摂ることはたしかに大切ですが、高血圧の人や血圧が気になる人は、とりわけ塩分に関して1日の制限目標値を超えないよう細心の注意を払ってください。
また、なるべく屋外との気温差をなくすよう、設定温度は28度にすることも大切です。

そのほか、サウナに入ったあとの水風呂も、エアコンと同様に血圧を高めることになりますので、血圧が正常でない人は避けるべきです。
そしてこれはほかの季節でもいえることですが、過度な飲酒や脂質、カロリー、塩分の摂取は控えなければいけません。

季節による注意点:冬

冬は血圧に不安がある人にとって、注意を要する季節です。
血圧が急激に上昇する原因を知り、適切な対策を取ることが欠かせません。
今回は冬場の血圧対策について解説しますので、数値が気になる人は一読してみてください。

血圧が上がるシチュエーション

正常な数値の人であれば大して影響を受けることはありませんが、高血圧の人は屋内と屋外の極端な寒暖の差により、血圧が急激に上昇してしまいます。
また、屋内であっても、暖房の効いた部屋から廊下やトイレなど寒い場所へ移動した際にも、血圧が上がりやすいのです。
そのほか、寒い外から帰ってきたり、朝早く起きてすぐ熱いお風呂に入った場合にも、血圧ははね上がります。
さらに冬になると体を動かす機会が減る人が多いですが、これで体重が増加することでも、血圧が高まる原因になりますし、年末年始なんかはとくに外食をしたりお酒を飲む機会が多くなるため、血圧上昇につながりやすくなります。

冬場に血圧を下げるための生活習慣

前述したような原因をつくらないことが大切です。
なるべく屋内は全体的に暖めるようにし、温かい部屋から寒い部屋へと移動する場合には、上着を羽織ったり、靴下を履くなど家の中でも防寒対策をおこないましょう。
また、朝は目が覚めてすぐ起きるのではなく、時間をかけてゆっくり起きて、急に行動を開始するのは避けます。
入浴も熱いお湯にするのではなく、40度以下に設定すると急激な血圧上昇の防止になります。

そして、屋内から屋外へ移動するときには、十分過ぎるぐらいの防寒対策をしてください。
そのほか、外食や飲酒の機会が多くなりやすい季節ですが、脂質やカロリー、塩分は控えてアルコールも適量にとどめることが血圧対策として重要です。
また、有酸素運動のウォーキングのように適度な運動は血圧を下げるのに効果的ですが、急に外に出ると血圧が上昇してしまいやすいので、準備運動を十分におこなって体を暖め、さらに防寒対策をしっかりして運動をおこないましょう。

喫煙

血圧が気になる人の中には、タバコを吸っているという人も多いでしょう。
高血圧の原因にはならないといわれてもいる喫煙ですが、血圧と無関係なわけではありません。
ここで解説している内容を読み、喫煙習慣がある人が血圧対策に役立てていただけると幸いです。

喫煙で血圧が上昇する仕組み

タバコを吸うことによって血圧が上昇するのは、タバコに含まれているニコチンが悪さをするためです。
ニコチンには交感神経系に作用する特徴があるため、血圧が上昇するだけでなく、脈拍数も多くなります。
一服したぐらいでは大して上がらないだろうと思っている人もいるかもしれませんが、タバコ1本だけでも収縮期の血圧が大幅に上昇し、拡張期も収縮期ほどではないものの高まるのです。
また、心拍数も一服しただけで一気に高まります。

本数を減らすだけでは不十分なのか

吸う本数が多い人が減らすことは有意義なのですが、喫煙習慣がある限りは吸うたびに血圧が上昇する現象は避けられませんし、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、がんなど、命を脅かす病気のリスクは大きいままです。
WHO国際高血圧学会、アメリカ高血圧合同委員会、日本高血圧学会では、ガイドラインで飲酒に関しては適量飲酒に制限することが推奨されていますが、タバコに関しては全ての機関が禁煙を推奨しています。
やはり血圧を下げるためには、節煙だけでは足りないと解釈するのが賢明といえるでしょう。

タバコをやめるには

努力や忍耐だけで禁煙に成功する人もいますが、多くの人は挫折してしまいます。
ニコチンガムやニコチンパッチといったアイテムに頼ったり、禁煙関連の書籍を読んでタバコをやめられるように対策をするのもよいでしょう。
また、いまは禁煙外来がありますので、自分の力だけではどうしようもなくなった人や、失敗するリスクが大きいものより治療でタバコをやめたほうが手っ取り早そうだと思った人は、相談に行ってみてはいかがでしょうか。

飲酒

血圧を下げるためには、生活習慣の改善が効果的ですが、飲酒の習慣がある人は、アルコールと血圧の関係を知っておいたほうがよいでしょう。
ここではアルコールで血圧が上がる仕組みやアルコールと血圧にまつわる誤解、お酒をやめる必要の有無について取り上げていますので、参考にしてみてください。

飲酒により血圧が上がる仕組み

お酒にはアルコールが含まれていますが、血圧が高くなってしまう理由としては、血管が収縮したり、交感神経が昂り心臓の拍動が速くなること、飲酒により体内のマグネシウム、カリウム、カルシウムが失われてしまうことなどが挙げられます。
そのほかにも、お酒に含まれているカロリーで太り、肥満からくる血圧の上昇を招いてしまったり、つまみに含まれるカロリー、塩分も血圧が高くなる原因となるのです。

飲酒で血圧が下がるのではないのか

人によってはアルコールを摂ると血圧が下がると思っていますが、これは完全に間違っているわけではありません。
というのも、お酒を飲むと血流が改善し、その結果として血圧が低下するという作用がもたらされるからです。

しかしながら、誤解してはいけないのが飲めば飲むほどいいわけではないということです。
飲酒により血圧低下作用がもたらされるのは一時的なことであり、就寝前には低くても、翌朝には高くなってしまうことが多いのです。
飲み過ぎた場合には上がり方もひどくなってしまいますので、お酒を飲んでいるほうが高血圧にいいとは思わないようにしたほうがよいでしょう。

完全にアルコールを断たなければいけないのか

厳しく制限されているわけでなければ、必ずしも断酒しなくてはいけないわけではありません。
適正飲酒(一般的な種類の場合でビール中ビン1本、日本酒1合、焼酎0.6合、ウイスキーダブル1杯、ワイン4分の1本、缶チューハイ1.5本、女性はこれより少なめを目安に)にとどめ、休肝日を週の半分は確保すれば、血圧への悪影響はさほど及ばないでしょう。
また、脂っこいつまみや塩分量の多いおつまみを避けることも、血圧を下げる生活習慣としては欠かせません。

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